この記事では、政治学を学ぶ前に、そもそも政治とはという点を解説していきます。
どの学問を学ぶ際にも、この「そもそも」は非常に重要だと思います。
逆に、中身を学んだり、研究したりするようになると、見失ってしまう点でもありますので、ぜひ確認していってくださいね!
さらに、後半では政治学で取り扱う主な問いについて、ご紹介しています。
それでは、始めます。
政治の基本概念
世の中の実際の政治を思い浮かべてみると、国会・総理大臣・都道府県知事など、よくテレビや新聞で見る場面が出てきますよね。
ニュースでは、外国の首脳と会談したり、不祥事が起きて会見を開いている場面が取り上げられてしまいますが、政治での決定はもっと身の回りの細かいところにまで浸透しています。
例えば、税金。100円のものを買えば、110円払う。消費税ですね。
他にも、所得税、住民税、固定資産税など、日常生活で支払う税金はたくさんありますよね。
そして、この税金が、政府や地方自治体で使途を決められて、世の中のために使われています。
このように、何らかの「強制力」によって世の中を動かす仕組みを政治と呼んでいます。
この定義に従うと、政治は、必ずしも国や地方自治体だけでなく、会社や自治会など、集団が形成されている場所ではどこでも行われています。
会社や自治会にも規則があって、人々は自然とそれに従っていますよね。この規則は、法律でなくても、一種の強制力を持っているのです。
ですので、政治を理解することは、人々が生きる日常を理解することともいえます。
ここからの構成
ここから、政治学で頻繁に問題にされる問いについて、ご紹介していきます。
ここで紹介するのは、個別具体的な問題というよりは、政治学全体としての「大きな問い」です。
みなさんも政治学を勉強する際には、以下の問いを意識しながら進めていってくださいね!
また、政治学の中にある諸分野も、以下の問いに対応しています。
良い政治とは?
まず1つ目は、「良い政治とは?」という問いです。
皆さんも、日常生活でさまざまな政治に関する報道に接すると思いますが、「政治が悪い」や「もっと政治はこうするべき」という言葉に出会いますよね?
でも、こういうときの「良い政治」とは、いったい何を指しているのでしょうか。
もっと具体的には、政治の世界で度々登場する、「平和」「平等」「公正」「繁栄」といった言葉は、何を意味しているのでしょうか。
この部分は、考え出したらきりがない!と思われるかもしれませんが、かといって無視していい問題ではありません。
このような言葉や概念に対して探究し、国や世界が目指すべき方向を与えるのは政治学の大切な仕事です。
他にも、当たり前のように行われている民主主義も、なぜ最善だと思えるのでしょうか。
また、自由が大切といいますが、自由とは一体、どのような状態のことでしょうか。
人間には個性があるように、1人ひとりの考える「善」は異なります。
しかし、みんなの善をどのようにして、共同体や国、世界の共通の目標に仕上げるか、これを担っているのが政治であり、政治学だといえます。
このような問題を扱うのは、政治思想や政治哲学と呼ばれます。
国家とは?
また、現代の政治を担う単位として「国家」が挙げられますが、この国家に対する問いもあります。
そもそも国家とは、なぜ存在し、どのような役割を果たしているのでしょうか。
また、国家の中には議会や内閣などの制度が整えられています。これらは、実際にどのような仕事を果たしているのでしょうか。
このように、政治学では、実際の政治機構に着目した研究も行われています。
権力とは?支配とは?
政治には、常に権力がつきまといますので、この権力についての問いも考えられます。
政治を行う上では、組織を代表する権力が存在します。その正当性はどのようにして与えられるのでしょうか。なぜ、権力機構が支配してもよいのでしょうか?
最後に
当ブログ「BUNKEI」では、この政治学の他にも「行政学」「国際政治学」「政治思想」など、政治学に関連する連載を配信予定しております。
そちらも、ぜひ参考にしてください!